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【2024年】まさか段ボールの値上げは実行されるの?

段ボールの値上げの行方

2024年3月1日に段ボール業界トップシェアを誇るレンゴーが値上げ実施の内容を発表しました。事前の値上げ情報がない中での話のため、業界全体が戸惑っている状況が伺えました。

今回は、2024年度、段ボールの値上げがどうなるのか予想を含めて解説します。

レンゴーの値上げ発表とは

自社ホームページにて段ボール及び式製品の値上げを実行する旨が述べられました。細かく内容を見ていきます。

(参考:レンゴーHP|2024年3月1日

期日と値上げ幅は?

2024年4月1日納品分より、現行製品価格より10%以上

業界として2022年、2023年度と約10%ずつ上げてきた中でさらに10%プラスとは、とんでもない流れになってきました。

単純に2022年より前に100円だったものが以下のような流れで値上げになることとなります。

①100円 ⇒ ②110円 ⇒ ③121円 ⇒ ④133円

100円のものが僅か3年で133円になるのは異常事態でしょう。

ただし、スーパーに行けばそれぐらい上がっている商材がたくさん見かけられますよね。もしかしたら妥当な値上げ幅なのかもしれません。

値上げの要因

今回の値上げ実施を決めて要因は以下のようになります。

  • 原燃料価格の高止まり
  • 円安傾向の長期化
  • 物流コストの高騰
  • 人材確保
  • 賃上げ
  • 温室効果ガス削減
  • その他さまざまなコストアップ

一番影響度があるのは2024年問題にまつわる物流コストの高騰にあるのではないかと考えます。

業界の動きを予想

おそらくは各社大手が追随して値上げを発表するのではないかと予想します。ただ気になる点として、段ボールの需要が前年より下回っており、多くの会社が仕事を欲している状況だと捉えられます。

そのような状態で値上げを遂行しきれるのかどうか疑問です。おそらく値上げの発表はするけれども各社が牽制し合うことを予想します。

ここ2、3年の動きとして業界トップシェアのレンゴーが業界を引っ張る形で値上げを打ち出して、実施していることから、発表のあった4/1に間に合うかどうかは別として、値上げの動きになることを予想します。

まとめ

段ボールは今後、少子高齢化、人口の減少に伴い、需要が減少していくことが予想されます。そして、もともと薄利多売な商売であるゆえに、どこかのタイミングで適正価格へ戻さなければ業界自体が生きていけない状態になりかねません。

そういった意味でもレンゴーが業界の先頭に立ち、段ボール業界を引っ張っていこうとしているのかもしれません。今後の動きを追っていきます。