段ボールパレットが活躍する時代が到来!!木製パレットを超えるコストメリット
数年前から環境配慮を考えて段ボール素材に対して注目が集まっています。
しかし、実際はさまざまな理由で段ボール素材に切り替わることがありませんでした。
今回は段ボールパレットに焦点を当てますが、競合品でもある木製パレットに勝てる可能性がようやく出てきました。
段ボールパレットと木製パレットについて、基礎的知識を解説するとともに、段ボールパレットにメリットがでる可能性について細かく解説します。
段ボールパレットと木製パレットについて
それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
段ボールパレットのメリット・デメリット
段ボールパレットは全て段ボール素材、または紙素材で構成されたパレットです。
紙ゆえに強度面や耐久面で劣る部分がありますが、環境面や、作業性の面でメリットがある商材でしょう。
◆段ボールパレットのメリット
- 重量が軽いので作業時の安全性が高い
- 段ボール素材なので調達がしやすい
- 段ボール製なので処分がしやすい
◆段ボールパレットのデメリット
- 価格が思ったよりも高い(木製や樹脂製と比較して)
- 強度や耐久性が低い(ワンウェイ前提)
- 水に弱い
木製パレットのメリット・デメリット
木製パレットは全て木材にて構成されたパレットです。
木製パレットは強度面、耐久力に優れた商材で雨にも強いので安心して使用できる商材でしょう
◆木製パレットのメリット
- 強度や耐久力が強い(繰り返し使える)
- 水にも強い
- 価格は比較的に低め(樹脂と同等、もしくは安価)
◆木製パレットのデメリット
- 破損した際の木くずが危険(商品を傷つける可能性)
- 木が腐る、虫がわく可能性がある
- 処分に費用がかかる
段ボールパレットが優勢になる理由
近年、木製パレットの処分において費用が発生すると話題が上がっています。
例えば、定期的に繰り返し納品があるユーザーであれば、木製パレットで納品しても回収することが可能となります。
しかし、スポット的に納品するユーザーに関しては納品して回収が困難となるので、木製パレットの場合、処分費用の請求、もしくは引き取りを依頼されます。
価格帯も1枚あたり数千円にのぼることもあります。非常にシビアな問題でしょう。
段ボールパレットの価格と木製パレットの廃棄費用について
段ボールパレットと木製パレットの費用を比較した場合、仕様によって大きくことなります。
しかし、おおよそ段ボールパレットの方が0~1500円程度高くなるイメージでしょう。(安くなることは滅多にないイメージです。)
そして、木製パレットの廃棄を依頼した場合の費用の目安は1100x1100とか1200x800サイズの目安として500円程度発生します。
あとは運賃も発生するので結果として一枚あたり数千円の費用が発生することとなります。
あと忘れてはいけないのが、段ボールパレットは古紙回収が可能なので逆に売れるような提案も可能です。
つまり、処分費用をひっくるめて検討すると、結果として段ボールパレットが安くなる可能性が高まります。
まとめ
以上、話をまとめると段ボールパレットのイニシャルコストは木製パレットよりも高い傾向にあります。
しかし処分時に、イニシャルコストの差額を巻き返す費用が木製パレットで発生するため段ボールパレットが優勢となります。
あと強度面や耐久性に関しては段ボール素材の材質を上げたり、寸法を調整することである程度の強度を担保することも可能です。
そして検討する際には段ボールメーカーと相談することをおすすめします。