【2022年11月】段ボールの値上げ動向について!状況解説と予想
日本国内において全ての素材において値上げがあるのではないかと言うレベルで値上げ一色の状況となっています。
一度だけなら良いものの二度三度も当たり前になってきました。
そのような中、段ボール製品においても今年二度目の値上げとなることが確定しております。
今年前半に上がったところなので、納得のいかないこともあるでしょうが、残念ながら価格が上がります。
今後どのような状況となるのかダンボールの値上げ動向について解説します。
段ボール値上げの理由
今回のダンボール値上げの理由は、大手ダンボールメーカーのレンゴーが発表した内容を説明すると
「2021年11月に発表いたしました価格改定以降、ロシア・ウクライナ情勢等を背景に、世界的な原燃料価格の騰勢はさらに強まっており、補助材料や物流経費も上昇が続いております。当社は、引き続き徹底したコストダウンにより価格の維持に努めておりますが、円安の進行も相まって、自社努力のみではこれ以上のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあります。」
とあるように原材料や燃料、物流コストの高騰が原因となっています。
段ボールも製造するにあたり、さまざまな資材を使用します。
なんでもかんでも値上げが起こっているゆえに、そのしわ寄せがきていることが理解できるでしょう。
段ボール値上げの状況
段ボールの値上げ活動は、たいてい原紙から価格が上がり、段ボール会社が各顧客へ交渉に行く流れとなります。
現在は原紙メーカーが段ボール製造会社へ原紙の値上げを交渉している段階となります。
レンゴーが原紙の値上げに関して発表した内容に基づくと2022年9月1日から現行価格より15円/kg以上の改定をお願いしていますが、10月1日から9割の得意先は改定の了承を得たと発表しています。
段ボール製造メーカーは原紙の値上げが確定してきているので、段ボール製品の値上げを早急に確定させないと致命的な赤字を生み出しかねない状況です。
段ボール製造メーカー大手のトーモクも2022年10月よりダンボール製品の値上げを20%改定する発表を行っています。
つまり年末に向け活動に勢いが増すことが予想できるでしょう。
参考:トーモクHP
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今後の動きや予想と意見
年末年始に向け、挨拶時には価格改定のお話はしにくい状況だが、価格改定の活動はどんどん勢いをますでしょう。
おそらくは年明け二月ないし三月には遅くとも完了させることが予想できます。
また段ボール製品は今年前半に一度値上げしているにも関わらず、それ以上の値上げを今回行う流れとなります。
顧客からの大きな反発も予想されますが、製造原価を考えると、値上げをしないと言う答えはないでしょう。
値上げを断る場合は、段ボール会社から取引停止のお願いの可能性もあることを念頭に入れて交渉する必要があります。
値上げを避けるために「材質見直し」「ロット改善」「形状変更」など様々な提案がありますが、従来までの価格改定で案は出しつくしている可能性もあります。