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いよいよ段ボール製品の値上げが開始する!?各社の動きを分析【2022年2月】

2023年10月4日

いよいよ段ボール製品の値上げが開始する!?各社の動きを分析【2022年2月】

昨年末から段ボールの値上げを表明する企業が続々と出てきました。

現時点(2022年2月)で段ボール原紙メーカーの値上げの表明は全て完了したことを踏まえると段ボールに関連する商材、段ボールシート、段ボールケースなどが全て値上げになることは間違いないでしょう。

あと気になるのは価格の上げ幅と期日です。

段ボールを購入するユーザー目線で言うと段ボールメーカーがいつ告知に来るのか不安で仕方がないですよね。

今回、段ボール原紙の各メーカーの表明内容をまとめた上、段ボール製品の値上げ幅、期日などがどのようになるか予想し解説します。

この記事が参考になれば幸いです。

◆補足

段ボール原紙とは?

段ボール原紙とは段ボール板紙のことを指します。

例えば段ボール原紙を3枚貼り合わせて段ボールシートを製造します。

そして段ボールシートを加工してミカン箱(A式ケース)などを製造する流れ。


段ボール原紙の値上げを表明したメーカー

段ボール原紙の値上げについては2021年の年末には各社完了していました。

それぞれ値上げ幅の考え方は違うものの概ね2022年の2月中、値上げをすると言う表明がされています。

細かなところを見ると各社上げ幅や期日に差があり、段ボール原紙を購入する段ボールメーカーからの不満は上がっているようです。

発表日 メーカー 内容
12月1日 レンゴー 2/1から10円/kg
12月1日 丸三製紙 2/1から10円/kg
12月10日 大王製紙 2/1から10円/kg
12月10日 興亜工業 2/1から20%以上
12月13日 中川製紙 2/1から10円/kg
12月15日 NTI 2/1から15%以上
12月15日 福山製紙 2/1から20%以上
12月16日 王子HD 2/21から10円/kg
12月20日 愛媛製紙 2/1から10円/kg
12月20日 三洋製紙 2/1から10円/kg
12月20日 大豊製紙 2/1から10円/kg
12月21日 エコペーパー 2/1から10円/kg
12月24日 北越コーポ 2/21から10円/kg

                                                                                                                      ※参照:段ボール情報紙

段ボール製品の値上げはどうなるのか?

段ボール製品の値上げのポイントは段ボール原紙の値上げ幅や期日が大きく影響します。

それは段ボール製品の価格の内訳において段ボール原紙の占める割合が多いからです。

それでは段ボール製品がどのように値上げされるのか考えてみましょう。

段ボール製品の値上げ活動

段ボール原紙の値上げが確定すると薄利多売の段ボール製品にとって大問題です。

段ボール製品の採算内容において原紙が占める割合が多いためエンドユーザーへの値上げを確定しないと採算内容が厳しいものとなるでしょう。

しかしながら段ボール原紙が2月から開始に対して段ボール製品の値上げ自体は進んでいるのかと言うと各社バラバラです。

過去の流れをみると大手ダンボールメーカーが先に動き出し、中小のメーカーが様子を見ながら動き出すと言うのが例年の流れとなります。

今回の値上げでは中小のメーカーが一部動き出しているようですが、大手の動きはまだ活発ではない印象を受けます。

大手段ボールメーカーの値上げ活動

大手段ボールメーカーにおける値上げの活動は、まだ積極的でない印象です。

その背景としてオミクロンが拡大する中で値上げ活動がし辛い、エンドユーザーの売り上げ不振による大きな抵抗、値上げ活動を通して仕事を失いたくないなど様々な理由が考えられるでしょう。

しかし、値上げ幅と期日は要相談としても値上げはしなければ採算内容の悪化となるので、業界全体的には値上げ活動は必ずされることが予想されます。

段ボール製品の値上げ幅について

段ボール製品の原紙自体が10円/kgであったり20%だったりと考え方が異なりますが、それを段ボール製品に落とし込んだ場合、売価の+5~10%程度に相当します。

しかしながら、段ボールメーカーがエンドユーザーに提示する値上げ幅は13~18%程度となる予定です。

???つじつまがあわないのでは????となりますが、それは理由があります。

それは段ボール原紙だけでなく、貼り合わせに必要なコーンスターチや物流費、人件費など、さまざまな費用が足しこまれることが想定されるからです。

段ボール製品の値上げの予想と今後に向けて

段ボール製品の値上げについては3月、4月あたりからエンドユーザーに対して積極的に活動し、落としどころとして5月6月あたりには大半が決着していくのではないかと予想します。

しかし、単純に値上げを認めるのではなく打開策であったり、提案を求めることも大切です。

段ボール製品は数を使うでいろいろと検討し例え1円でも安くなる案を絞り出すことをおすすめします。

◆提案

・材質のグレードダウン

・材質のグレードアップ(積載量を増やして運賃減らす)

・段ボール箱の寸法変更(フラップを短くするなど)

・ロット増加

・箱形状の変更

・他社の検討

他にも様々な提案があるはずなので相談を持ち掛けましょう。

 

いよいよ段ボールの値上げが開始する!?各社の動きを分析【2022年2月】のまとめ

今回は、段ボール製品の値上げについて解説しました。

段ボール製品の原材料である原紙は値上げ確定となっているので、段ボール製品が全般的に値上げとなるのは確定となります。

あとは値上げ幅と期日がいつになるかです。

段ボール製品を多く使用されるところであれば一日に何万ケースとしようされるところもあるでしょう。

そうなると1円でも安くなることが大切です。

世の中の流れで値上げを免れることは困難な場合もありますが、何かしら値上げ幅を緩和できるような提案を検討するのもいいかもしれませんね。

以上、この記事が参考になれば幸いです。


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