【2022年12月】段ボールの値上げ動向について!価格を計算してみよう
2022年12月12日の日経新聞にて「段ボールシート、再び最高値更新」と言う見出しに目が留まった人も多いことでしょう。
「とうとう段ボールの値上げがくるのか」と、、、
今回は段ボールシートの上げ幅や期日、そして改定価格の考え方など解説します。
先月よりも煮詰まった内容となるので、ぜひ参考にしてください。
段ボールシート最高値更新の記事について
今回、段ボールシートの値上げについて発表された内容を下記にまとめます。
今回の段ボールシート上げ幅
1㎡あたり81~82円
10月と比較すると約12円程度の上げ幅(+17%)
(参考元:日経新聞)
2022年度は前半にも一度改定していることを踏まえると、1年で20円/㎡程度も価格が上がっていることになります。
今回、価格の改定に陥った理由としては、紙などの原材料や物流費の高騰が要因として挙げられるでしょう。
もちろんウクライナの情勢が影響したことも挙げられます。
何でもかんでも上がっている異常事態だと考えると、今回の値上げもおかしくない状況と捉えることもできます。
段ボールシートの生産量について
段ボールの出荷量は1~10月の集計を確認すると、前年より0.5%増の結果が出ています。
その要因としては加工食品、飲料食品の動きが少しずつ回復したことと、通販業界のとまらない勢いが追い風となっているからだと言えます。
ただ売り上げが良くても原材料の高騰はどうにも吸収しきれないレベルで上がっています。
売上が好調であったとしても価格改定は揺るがない状態となるでしょう。
段ボールの値上げ価格を計算してみよう
今回の値上げは段ボールシートで12円/㎡(+17%)程度が目安となります。
A式ケースを参考にして計算してみます。
上げ幅が㎡あたりの数値となっているので、対象物の面積を試算する必要があります。
運送会社など良く使われる60サイズのA式箱を参考例とします。
条件:A式:BF:外寸法270x200x126
①展開寸法へ変換する必要があります。
BFの場合、外寸法270x200x126 ⇒ 展開寸法267x197x120となります。
②展開寸法から面積に換算すると0.304㎡程度となります。
③この0.304㎡に12円/㎡を掛けると3.64円となります。
つまり、60サイズ程度の箱であれば3.64円程度の値上げとなります。
ただし、実際はロスや他の要素も考えられるので、もう少し上乗せされることも忘れないでください。
まとめ
今回の発表で、段ボールの値上げがより現実味を帯びた状態となりました。
大手ダンボールメーカーの値上げ発表は割と早くから行っていました。
しかし、毎度ながら実際は値上げ活動を勢力的にしていないと言う現象が起こっています。(得意先によっては交渉は始めている)
今後の動きを想定すると、原材料の高騰の上げ幅が小さくないので、業界全体が年明け辺りに勢いよく交渉が開始しそうです。
今回の段ボールの値上げは回避不可能な状況なので、まずは話を確認した上、お互いの落としどころを持って交渉に挑むようにしましょう。
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