【購買担当必見】段ボールの値上げを避ける方法!!材質、ロット、形状を再検討
段ボールの値上げは、古紙や配送費、その他原材料の高騰で定期的に起こっています。
数年前の状況とは違い段ボール会社も厳しいため値上げに必死で交渉してくるケースが多く見られます。
だからと言ってそのまま値上げの金額を承認するのは購入者としても納得いかない状況だと思います。
今回は段ボールの値上げ交渉に関して単純に値上げを受けるのではなく、上手に避ける方法を解説します。
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段ボールの値上げについて
段ボールの値上げ交渉の際、提示される条件として売価に対して何%アップもしくは、原紙の重さに対しキロ何円と言う表現がされます。
まずは、その値上げに至った原因をしっかりと押さえるようにしましょう。
そして、そのアップ率に関して、つじつまが合っているかの確認が必要です。
もう少し細かく言うと古紙の値上げの場合、指標となるのが日経紙況の値上げ率と、交渉されている値上げ率があっているかどうかと言うことです。
例えば10円/kgのアップと言う発表の場合
AFC5の材質を使っている場合、1㎡の大きさであれば約5.10円売価が上がる計算となります。
その他にも運賃や原材料、人件費など様々な要因が重なっているケースが多いので一概に言えませんが、値上げになる原因はしっかりと押さえるようにしましょう。
段ボールの値上げを避ける方法
段ボールの値上げを少しでも避けるためにいくつかの提案が検討できます。
これを実現することで逆に採算が良くなったなんてこともあるため検討することをオススメします。
段ボールの材質を再検討
段ボールの売価における原紙の割合は非常に多いです。
つまり、材質を落とせば採算を改善できる、値上げを回避できる余地は十分あります。
材質を落とすことで発生する荷崩れ、胴膨れなどのリスクはしっかりと忘れないで検討しましょう。
材質に関してK5からC5に変える程度では1円/㎡未満となるので、WFからAFへ切り替えたり、K7⇒K5など大きな変化が必要です。
またWFからAFに切り替える場合、ケースとしての寸法もかなり小さくなるので、パレットに載せる際に効率がUPして採算が良くなったなんて話もあります。
段ボールのロットを再検討
段ボールの納入ロットを増やすことで採算改善が見込める場合があります。
例えばロットを増やせば、場合によっては製造ロットに配送コストが効率化して下がります。
また単純に増やすだけでなく減らすことで納入の効率性がアップする可能性もあるので、どんな納入方法が効率的か相談するのも良いでしょう。
段ボールの形状や寸法を再検討
段ボールの形状はさまざまです。
例えば元の寸法においてクリアランスを設けたサイズとなっていた場合、これをタイトにするだけで材料費が減るので売価を押さえることができるでしょう。
段ボールの値上げの断りはタブー?
段ボールの値上げの断りは最近の傾向を見て良くないと感じます。
その理由は元から段ボール業界全体で言えますが、採算内容が悪く、かなり薄利で対応している傾向にあります。
段ボール関連の運送会社を見ればわかりますが、高齢者が低賃金で対応してくれており、全く人が集まらない構図が見て取れます。
長い将来のことを考えると値上げの検討は大切だと言えるでしょう。
また値上げを飲まないことで、対応を断られる危険性も視野に入れるようにしてください。
段ボール業界はそれだけ厳しい状況となっており、仮に他の安いダンボール屋さんを見つけたとしても変わらず同じ対応をしてくれるかどうかの保証はありません。
段ボールは日々必要になるのもので、スピーディーな対応、安定した品質が求められるものです。
業者の選択は大切ですが、今までの付き合いも大切に考えることをオススメします。
安売りを行う段ボール会社はおススメしません。
特に買いたたく購入者は段ボール会社から嫌われるので十分に注意しましょう。
段ボールの値上げを避ける方法!!材質、ロット、形状を再検討のまとめ
段ボールの値上げを避ける方法を解説しました。
段ボールの値上げを少しでも避けるように材質、ロット、寸法などの再検討をおススメします。
段ボールの値上げは多く使う会社ほど採算内容の悪化につながるので厳しいですよね。
だからと言って断るのではなく、多少は認めるが何か案がないのか段ボール会社にも知恵を絞る様に投げかけることが良さそうですよね。
以上、今回の記事が参考になれば幸いです。
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