【2023年度】段ボールの値上げは大詰め
2022年末から交渉されていた段ボールの値上げですが、いよいよ大詰めとなってきました。
大半の得意先で2023年4月には決着してくることが見通されています。
今回の値上げの動きを今一度解説するとともに将来的に新たな値上げの話も気になるところです。
将来的な展望も記載するので、ぜひ参考にしてください。
段ボールの値上げ状況
2022年度末あたりから段ボールの値上げ活動が始まりました。
段ボール原紙1kgあたり15円以上の打ち出しがされていました。
それに伴い段ボール製品は15~20%程度の値上げ率にて動き出している企業が多い状況。
そして段ボール原紙、シートの値上げは2023年2月から4月で決着する方向性で固まっています。
段ボールの値上げの矛盾点
段ボールシートの値上げが1kgあたり15円。
そして段ボール製品の値上げが15~20%と説明しましたが、ここに矛盾が発生しています。
実際、段ボールシートのみの値上げの場合、製品にした際、10%未満でないとつじつまが合ってきません。
しかし、今回の値上げの原因は段ボール原紙の値上げが発端となっているが、大元をたどれば、燃料の高騰、人件費の見直し、輸送費値上がりなど、さまざまな要因が関係してくることがわかります。
よって段ボールの原紙代だけしか認めないという考え方はナンセンスです。
段ボールの値上げ率について指摘するのは良いですが、内容はしっかりと把握して正当な交渉を行うようにしましょう。
段ボール製品の値上げは4月1日でほぼ終了
段ボール原紙、シートの値上げは2023年2月から4月には大半が完了します。
つまり原材料が上がってしまうことを踏まえると対エンドユーザーに向けての値上げもこのタイミングで終わらせなければなりません。
4月1日にはほとんどの企業の値上げが終わっていることでしょう。
今回の値上げに関しては原紙、シート代の上げ幅が非常に大きいものなので、段ボール会社で吸収できるようなレベルではないため深刻な問題です。
もしまだ確定の目途が立たなければ4月1日完了に向けて必死に交渉する段ボール企業も多くなるでしょう。
次の値上げはあるのか?
今回の値上げを完了させ、次の値上げはどうなのか気になるところです。
少なからず、2年以内に値上げがあることは予想できるでしょう。
その理由の一つとして2024年問題が挙げられます。
2024年の物流問題は致命的なドライバー不足が問題で1/4の荷物が運べなくなると言われています。
つまり輸送コストが上がることが予想でき、物流と大きく関わる段ボールには大きな痛手となることが予想できそうです。
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まとめ
今回の値上げの動きを今一度解説するとともに将来的に予想できる新たな値上げの話をしました。
今回の値上げ活動は4月1日には大半の値上げ活動を完了させることが予想されています。
その理由としては材料が上がってしまっているので段ボール会社自体が厳しい状況になりかねないからです。
そして2024年問題などを見据えると次の値上げも考えられるので落ち着いていられない状況でしょう。